たまつま雑記帳 〜poco a poco〜

沖縄在住、主婦、38歳。楽しく生きる。

【映画鑑賞】『さがす』

「唯一無二の衝撃作」(公式HPより)

便利な世の中になって動画配信サービスを使えば家で映画が観られる。
我が家もいくつかの配信サービスを利用していますが、今月のAmazon  Primeで気になる映画があったので早速観ました。

 

<作品情報>

sagasu-movie.asmik-ace.co.jp

youtu.be

 

個人的感想

※公式HPで紹介されているストーリー以外のネタバレをしないように細心の注意を払って感想を書いていきますが、心配な方は映画をご覧になった後にお読み下さい。


映画を見終わって公式HPを眺めていたのですが、驚くことにこのストーリー、監督・片山慎三さんのお父さんが指名手配犯を見かけたという実体験から生まれた作品だそうです。さまざまな作品の助監督を経て、今作が商業デビュー作。話題作「岬の兄妹」もAmazon Primeで配信中なので、配信終了までにはぜひ観ようと思います。

この映画では、父親が指名手配犯を見たと娘に伝えた翌朝姿を消してしまいます。そんな父親をさがす娘の表情がなんとも切ない。助けを求め学校の先生や警察に相談しますが、周りの大人の冷たい対応に絶望しながらも必死に父親をさがす強い女の子の姿が描かれています。
娘役の女優さん・伊東蒼さんはなんと17歳!!
思春期の娘の表情に心臓がキュッとなります。
2017年に公開された『島々清しゃ』(監督:新藤風)という沖縄の慶良間諸島を舞台にした映画にも出演してるんですね!これも今度時間作って観てみようと思います。とにかく受賞歴もある伊東さんのこれからの出演作も楽しみです☆

父親役の佐藤二朗さんはコメディのイメージが強いですが、さすが俳優さんですね。この映画では人間としての弱さや矛盾がこの父親を通して描かれていると思いました。決して心の強い人間だけではない、悩みを抱えて死に場所をさがす人も多いこの世の中で私たちは生きていかなきゃいけないんですよね。

そして指名手配犯役は清水尋也さん。彼を初めて観たのは2014年公開の映画『渇き』でした。その時は高校生役でしたが、すっかり大人になって狂気に満ちた殺人犯を見事に演じていました。自殺願望のある人をさがし殺してあげる__これは殺人ではありません。人助けです。安楽死尊厳死とも受け取れる言い方が怖いですね。この男にも目に見えない何かが渦巻いている感じがとてもゾワゾワしました。サイコパスな感じが私好みです。

というわけで浅い感想を述べてきましたが、私の記録用として残していますのでご了承ください。